知見
製造業の現場で実際に使っている考え方と手順を、実務家の視点で書いています。すぐ試せる形を心がけています。
少量多品種の段取り替えを短くする、最初の一手
段取り替えが長い現場で最初にやるのは、作業を速くすることではありません。機械を止めているあいだにやっている作業を書き出し、「止めなくてもできる作業」を外に出す。これだけで段取り時間は目に見えて減ります。
顧客監査が半年後。最初の1か月で何をするか
監査の通知が来てから書類づくりを始める会社は、半年あっても間に合いません。最初の1か月で「不具合の優先順位」「異常のルール」「書類と現場の差分」の3つを押さえれば、残りの5か月で仕組みは回り始めます。
設計変更が製造・調達に伝わらない ― 情報の流れを描き直す
設計変更の連絡漏れは、担当者の注意不足ではなく、変更が「誰から誰へ、何の形で」流れるかが決まっていないことで起きます。PLMやSCMを入れる前に、変更の流れを一枚に描き、判断する人と伝える形を決めることから始めます。
DX担当が一人しかいない会社の進め方
DXが進まないのは人数が足りないからではなく、一人の担当に「道具選び」から任せているからです。業務の流れを一枚に描き、今あるシステムで直せることから始め、経営者が時間と判断の範囲を決めれば、一人でも回り始めます。
補助金は「交付決定の前」がすべて ― 順番で損しないために
補助金や国の事業で一番多い失敗は、書類の不備ではなく順番の間違いです。交付決定の前に契約・発注した費用は、ほとんどの制度で対象外になります。改善のテーマを決めたら、発注の前に制度を確認する。この順番だけ守れば、大半の損は防げます。