用語集
製造業の現場改善・品質・調達・DXでよく使う言葉を、短く定義しています。各項目から関連する支援内容へ進めます。
- TPS(トヨタ生産方式)(ティーピーエス)
トヨタ自動車が築いた生産の考え方。「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」つくることでムダを省き、異常があればすぐ止めて原因を直す「自働化」と「ジャスト・イン・タイム」を柱とする。
- ムリ・ムダ・ムラ
現場の改善で最初に探す3つの問題。ムリは能力を超えた負荷、ムダは価値を生まない作業、ムラは作業や品質のばらつき。この順で見ると、原因にたどり着きやすい。
- 段取り替え(だんどりがえ)
製品を切り替えるときに行う、設備の調整・治具や材料の交換などの準備作業。少量多品種の現場では段取りの時間が生産能力を左右するため、短縮が改善の要になる。
- 標準作業(ひょうじゅんさぎょう)
人の動きを中心に、作業の順序・時間・手持ちの量を決めた「いまの最善のやり方」。誰がやっても同じ品質と時間になることを狙い、改善の出発点にもなる。
- 変化点管理(へんかてんかんり)
人・設備・材料・方法(4M)が変わった瞬間に不具合が起きやすいという考えに基づき、変化を事前に把握して、確認と処置を決めておく品質管理の方法。
- 異常処置(止める・呼ぶ・待つ)(いじょうしょち)
異常に気づいたら作業を止め、上司や品質担当を呼び、判断が出るまで待つという現場のルール。「止めるか流すか」が人によって違う状態をなくし、不具合の流出を防ぐ。
- FMEA(故障モード影響解析)(エフエムイーエー)
工程や設計のどこで、どんな不具合が起こりうるかを洗い出し、影響の大きさ・発生頻度・検出のしやすさで優先順位を付けて対策する手法。自動車業界の監査で整備を求められることが多い。
- QC工程表(キューシーこうていひょう)
製品ができるまでの工程ごとに、管理する項目・基準・方法・担当を一覧にした表。監査で最初に見られる書類のひとつで、現場の手順書と整合していることが求められる。
- 仕入先審査(新規サプライヤー審査)(しいれさきしんさ)
取引を始める前に、発注側が仕入先の品質管理・工程・体制を現地で確認する審査。日系カーメーカーの審査に通ることが、新規取引の入口になる。
- 現地現物(げんちげんぶつ)
報告や数字だけで判断せず、実際の現場に行き、実物を見て事実を確かめるという行動原則。トヨタ生産方式の土台となる考え方。
- PLM(製品ライフサイクル管理)(ピーエルエム)
企画・設計から生産・保守・廃棄まで、製品に関する情報を一元的に管理する考え方とその仕組み。設計変更が製造や調達に正しく伝わる状態をつくる。
- SCM(サプライチェーン管理)(エスシーエム)
原材料の調達から生産、物流、販売までの流れ全体を、在庫・リードタイム・コストの面で最適化する取り組み。部門をまたぐ情報の連携が要になる。
- エンジニアリングチェーン
企画・開発・設計・生産準備といった、製品が形になるまでの技術情報の流れ。サプライチェーン(モノの流れ)と対で使われ、両方がつながって初めて設計変更が現場に届く。
- ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)(エービーエム)
狙う顧客企業を先に決め、その企業に合わせて営業とマーケティングを集中させる方法。製造業向けのSaaSや商社で、重点顧客の攻略に使う。
- カスタマーサクセス
製品やサービスを導入したお客様が成果を出せるよう、導入後の定着と活用を支援する役割。製造業向けでは、現場の業務を理解していることが定着の鍵になる。
- 右腕人材(みぎうでじんざい)
経営者の考えを理解し、現場を任せられる中核人材。採用だけで確保するのは難しく、社内で育てる仕組みが必要になる。